この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語

私が『おぎゃー献金』を提唱し 、 これが 「 日母」の手によって実施されてから 、 はや 、 日が流れ去りました。 発足当時 、 政府の重症心身障害児(者)や 、 精神薄弱児に対する策は全くといっていいほど整って いず 、 その収容施設についても 、 無為無策で、単に 、 民間の二 00 床の施設にすぺてを委ねている状 態でした。 しかし今日では、政府もやっと重い腰を上げ 、 コロニーを建設し 、 障害児や異常児の発生に対する プロジェクトを編成し、そ がッステム化されつつ あります。 収容施設も官民合わせますと 、 一万数 千のベッド数に到達し 、 収容希望者を満たすに至りました。このようなことは 、 当時全く夢想だにな し得なかったこと した。 『おぎゃー献金』も 、 これらの 施設に対して 、 それぞれ施設の要望に応じて配分されています。 またわれわれの姉妹団体である日本産科婦人科学会へも 、 発生予防のために献金を配分し、その研究 成果も目を見はるものが発表されています。最初は「社団法人日本母性保護医協会おぎゃー献金」で あったのが 、 昭和五十四年八月一日付で 『 財団法人日母おぎゃー献金基 金』 として、厚生省より認可 あ と がき 一七年の月 216

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz