この子らを救わん 愛の「おぎゃー献金」物語
く第 1 章> 天使の「三姉妹」 いえるのではない やっと産婦人科医にな 「 ま だまだお前にはやらなけれ 、引 き止めてくれたとも考えら いずれにしても感謝すべぎ運命 同県内に住むことになった私が、実 か月後のことで た。 今でこそ人口二万八千ほどの過疎の町です 、市制が 実施された当時は四 万人を数え、ちょっ した町であったのです。 い伊佐米がとれ 近く 二か所の金山(牛尾 、布 計)があり 、木材 を出荷したり本場の伊佐焼酎を醸 すなど、なかな に活気のあると ろでした。農村地帯 、都 会とちがって食糧の心配をさほどしな いを買い求め、住まい兼診療所にして私の大口市における新し •JO t ところが、終戦によって町の人々が、ホッとしたばかりの頃に、とんだ 赤痢があっという間に大流行してしまったのです。 今でもこわい赤痢ですから 、 もうバニックが起こっても 少し も不思議はありませ ん。おまけに戦争 3 くともすむのも、大きな魅力―つでした。私は、地元の生んだ文豪•海音寺潮五郎氏の母堂の住ま
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