この子らを救わん　愛の「おぎゃー献金」物語

く第 1 窄＞ 天使の「三姉妹」 百屋」が普通でし 。要するに 「何でも屋」であ 。専 門の産科婦人科は 児科から内科、果ては くてはなりませんでし これはなんといって も 地域に医師が足りなかった 開業する人が少なか ったという事情があったからで 、東京で 1 1 専門医 I I として産婦人科医 を開業していた私には、地元の医者 も強いものがありました。ただでさ 、 他所 者に過ぎない若造のくせに 、 いっばしのスペシャリスト気取りが気 あるときなどは往診に出て 、 その家の主に 「先生、米は足 りてますか ？お代は 金でも米でもい い ほうで払わしてもらいます」とわざわざいわれ もらってきたことがあ りました。すると数日もたたないうちに、ある 師 . . 」と必死に誤解を といたものでした。 これには本当に困りましたが、思い返してみます 、当時の、終 て、今はなっかしい想い出です。 そんな私もいつしか大口の人間となり 、 つい先頃までは地元医師会長を十年余、その後さらに日本 母性保護医協会県副支部長及び支部長を十年間も務め、それを辞した今日で るのですから面白いものです。 35 いか、けからん l . 」と注意を受けたのです。「そうじ ゃないんですよ 、実は•…